菅原です。
大きな目標としていた「全道フットサル」が終了しました。
N-JSC A BEST4
N-JSC B BEST8
スコアはFBにアップしているので、この「スタッフブログ」では、指導者の思いを綴ります。
指導者って何なんだろう?と考え、大会前に、「カレーライスの福神漬け」みたいなもんだと選手には伝えました。
カレーライスは君らだと。
サッカー(フットサル)という競技は、次々に局面が変わりますし、常に相手選手と仲間は交錯して存在します。
その都度、その都度、選手が自分で判断しなくちゃいけない競技です。
そして、そこが面白くて魅力的な部分でもあるわけです。
選手は指導者の道具ではない。選手が伸びていくのをサポートするのが指導者。
当たり前のことですが、やってみると案外難しい。なまじっか経験があるから、ここをこうすれば、こうなる、というのが見えたりするわけです。「勝たせたく」なるんです。
今大会に向けて、極力選手の主体性に任せてみました。
しかし、小学生ですから、「好きにやれ」だと、単なるデタラメになってしまいます。
ここはみんなで取り組むルール・ここはそれぞれで判断しよう、とラインを引くわけです。
それぞれで判断しよう、としたところはガマンする。う~ん・・・と思ってもガマンする。本人が気づかなくちゃ、実にならないわけです。
同時に、雰囲気作りも、相当任せました。「俺にハッパかけられてやる気になったり、ドンマイ、と言われて慰めたり、いいよいいよ、と褒められながらやったり。それってどう?勝ちたいのは君らなんだから、君らが本気でやったら。」突き放した訳です。
トレーニングのメニューは指導者で考え、試行錯誤して作りましたが、取り組み方は、選手それぞれでした。
当然、いいかげんな選手も、さぼる選手もいました。
でも、明らかに変わっていった選手達が増えていったのです。
相当状態が悪かった選手達は、自分達で声を掛け合い、自分達で必死にやるようになっていきました。
そして大会をむかえました。
「一番楽しいのが試合なんだから、コワイ顔してやったらつまんないでしょ」そう伝えると、緊張しながらもニッコリ笑顔でゲームに臨んでいました。苦しいゲームにも必死で立ち向かい、Aは、全然勝てなかったチームに勝利しました。準決勝も苦しいゲームでしたが、今できることを必死に探り、ゲーム中に解決しようとしていました。Bは、崖っぷちから大逆転して決勝トーナメントに残りました。ひたむきなプレーは、たとえ失敗しても、かっこよかったです。
選手は躍動し、気持ちのこもったプレーをしていました。やらされているのではなく、自分達でやり抜くと決めたからでしょう。
優勝には届きませんでしたが、今までの日々は、財産になると信じています。
6年生は後数ヶ月まだまだ伸びて次のステージに向かって欲しいですし、5年生は、1月に勝負の大会がやってきます。
結果は大切ですが、どうやって取り組んだか、取り組みから何を得たか、がもっと大切です。私自身、悔しい思いはずっと残ると思いますが、前に進む勇気はもらいました。今回の結果は、指導者の力不足。選手達は素晴らしかったです。
FBにも記しましたが、今回、多くの方々が応援に駆けつけて下っていました。本当に嬉しかったです。関わって下さっている皆さんのあたたかさに感謝します。保護者の皆様にも、おいしいお酒を呑んで欲しかったぁ。申し訳ないです、ホントに。
今もまだ悔しくてたまらないのですが、前に向かうエネルギーに変えて進んでいこうと思います。